2013年1月3日木曜日

日野の裸祭り




暗闇に浮かびあがる男の裸体を拝みたいそこのあなた。
こんな京の伝統行事は如何でしょう。

京都は伏見区、法界寺。

藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺であり、本尊の薬師如来像は、胎内仏というところから、安産、授乳、子授等のご利益があり、特に女性の信仰を集めているそうな。

冬の寒さが一段と厳しくなる114日の六ツ半(つまり夜の7時です)、元旦から行われる本堂薬師堂での修正会が結願した後に行われる。江戸時代に始まり、京都市登録民俗無形文化財にも指定されている歴史ある冬の風物詩だ。

踊りの舞台となるのは、国宝・阿弥陀堂。

まずは地元小学生による、元気いっぱいの裸踊り。冬の寒さなぞなんのその、両手を挙げ、 手をたたきながら、「頂礼(ちょうらい)」の掛け声とともに踊る子供たち。

なんとも可愛らしい。





子供たちの踊りが終わり、境内がいっそう冷え込む8時頃、いよいよ褌姿の大人たちが登場する。
境内の井戸で汲まれた水を頭からかぶり、気合は十分。

男衆は両手を高く上げて合掌し、互いの背中を激しく押し合いながら、頂礼、頂礼と連呼し踊る。
一通り踊ると、少しの合間を取って休憩。これを何回か繰り返す、らしい。
男たちが体を激しくぶつけ合うと湯気が立ち上り、10分ほどで踊りは最高潮に達する。

そして境内に詰め掛けた参拝客からは歓声が






正直この写真を載せるか迷いましたが、文章のみの説明で、読み手に変な幻想を抱かせてはいけないと思い貼りつけました。 

男衆の裸踊りが幕を降ろすと、同時に薬師堂で行われていた法要も終了。 僧侶たちは般若心経を唱えながら薬師堂の縁側を廻り、参拝客の差し出した頭を棒でなでて結縁する。

また、境内では檀家の方々によりかす汁が振舞われるようだ。
男たちの裸踊りを見た後には、是非冷え切った身体をかす汁で温めてから帰って頂きたい。

偶然にも裸祭りがおこなわれる14日は、わたくしお仕事がお休みです。
折角なので、行ってみようかと思案中。 どなたか一緒に如何ですか。



日野の裸祭り

場所:法界寺(京都市伏見区)
日時:11419時より
拝観料:大人500円 小人200円
アクセス:JR奈良線「六地蔵駅」より京阪バス「日野薬師」下車、徒歩5
      または地下鉄東西線「石田駅」より徒歩1520
℡: 075-571-0024 


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